夏酒とは？夏の日本酒入門：20代向けおすすめ銘柄と楽しみ方ガイド

夏の暑い日に、お酒と言えばキンキンに冷えたビールが定番ですが、近年話題になっているのが「夏酒」です。

日本酒造組合によれば、夏酒は以下の特徴を持ちます。

『夏酒』とは、様々な酒蔵が提案する“冷やして楽しむ日本酒”を総称しており、暑い夏の季節に飲む”旬のお酒”として人気を集めています。爽やかですっきりしたキレのある味わいをベースに、りんごやマスカットのようなフルーティな香りや、ヨーグルトや柑橘類のような爽やかな酸味を感じる味、低アルコールで軽快な飲み口、発泡感のある酒など、バラエティ溢れる味わいが特徴です。
引用元：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000083559.html

こうしたさっぱり系の日本酒は飲みやすく、20代の日本酒ビギナーからも人気です。例えば、アルコール度数を通常の半分に抑え、甘酸っぱく仕上げた日本酒があります。日本酒は一般的に15度前後であり、強いアルコールが苦手な方にはハードルが高いため、低アルコールの夏酒は初心者や若い女性に好評です。

夏酒の基本：爽やかで低アル、日本酒の新定番
夏酒の歴史
初心者向け：夏の日本酒の楽しみ方
まとめ

夏酒の基本：爽やかで低アル、日本酒の新定番

夏酒は発売以来（約15年前）に各蔵元が工夫を凝らし、ガス感や酸味を効かせたもの、低アルコールに仕上げたものなどが生まれてきました。そのおかげで、日本酒に慣れていない人でも「するすると飲める」味わいになっています。

さらに、花火や金魚のラベルなど涼しげなパッケージも多く、見た目から楽しめるのも夏酒の魅力です。また、雑味が少ない純米吟醸クラスの日本酒を使った夏酒は、とくにフルーティーで軽やかな風味があり、初心者におすすめです。

夏酒の歴史

調べた限り、日本酒の“夏酒”は2005年に東京・中野の老舗酒販店〈味ノマチダヤ〉が「夏の酒」企画を立ち上げたのが起点のようです。（もしも、より古い起点の情報があれば教えてください…！）

翌2006年、同企画に賛同した17蔵が“夏だけの日本酒”を一斉にリリースし、これが「最初に発売された夏酒」とされています。呼称としての〈夏酒〉は2007年ごろに日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会（SSI）が認定したことで一気に普及し、以降は低アル原酒やスパークリング、生酒など、夏向けの多彩なスタイルが定着しました。

2008年以降も夏酒は流行り、現在取り扱っている蔵数は200蔵近くに拡大しました。

年	トピック
2008頃	酸味系・低アル原酒が増加し、瓶色は水色・緑系が主流に
2009〜	京都・木下酒造が〈玉川 Ice Breaker〉を「氷で割る夏酒」として販売開始、ロック酒文化を牽引
2010年代前半	栃木・せんきん〈仙禽かぶとむし〉などポップなラベルが台頭

初心者向け：夏の日本酒の楽しみ方

夏の日本酒は、飲み方次第でさらに美味しくなります。初心者でも簡単にできるアレンジとしては:

そのまま冷やして (冷酒)：冷蔵庫でしっかり冷やした後にグラスに注ぎ、ストレートで飲むスタイルです。すっきりとしたキレのある味わいを存分に楽しめます。
オン・ザ・ロック（氷入り）：ロックグラスに氷を入れ、上から日本酒を注ぎます。氷が少しずつ溶けることでまろやかさが出て、まるで日本酒のアイスティーのような感覚になります。
ソーダ割り（日本酒ハイボール）：日本酒をグラスに注ぎ、炭酸水やトニックウォーターで割ります。レモンやライムを加えれば、夏らしい爽やかな一杯に。甘口のにごり酒を使うと、ガス感がより引き立ちます。
フルーツ・フレーバー追加：梅酒のように、梅シロップやフルーツジュースを少量加えるのも夏向きです。例えば、梅ジュースやライム果汁で割ると、甘酸っぱいカクテル風になります。

上の写真のように、日本酒は和洋問わず料理に合う万能さが魅力です。おうちで楽しむなら、夏野菜のピクルスやフルーツと合わせてフレッシュなテイストにするのもおすすめ。