クラフトビール初心者向け:地域別トレンドと選び方ガイド

Beer ビール

クラフトビールをこれから楽しみたい初心者に向けて、地域ごとの特徴や最新トレンドを分かりやすく紹介します!

北海道から九州まで、各地の注目ブルワリーやビールスタイル、イベント情報や観光スポットを交えて解説します。

初心者向け:味の特徴と選び方のポイント

  • フルーティーで苦味控えめのビールは飲みやすく初心者向きです。ペールエールやヴァイツェン(白ビール)などは柑橘系の香りが華やかで、苦味とのバランスが良く「飲みやすさ」を重視する方におすすめです。
  • アルコール度数が低め(4~5%程度)のものから試すと、ビールに慣れていない方でも気軽に楽しめます。
  • ラベルに「苦味:弱め」「香り:フルーティ」などと記載があれば比較的飲みやすい傾向があります。まずはこうしたヒントを参考に味わいを比べてみましょう。

北海道・東北地方:豊かな自然と澄んだ水が生む多彩なクラフトビール

北海道は雄大な自然と冷涼な気候が特徴で、清冽な水源がビールづくりを支えています。たとえば江別市の NORTH ISLAND BEER では、クラシックなピルスナーがしっかりした麦の風味と軽やかな苦味を持ち、幅広い料理に合わせやすい味わいです。同じく柑橘系ホップを活かしたIPAも提供されており、フルーティーな香りとしっかりとした苦味のバランスが楽しめます。

東北地方でも近年ブルワリーが増加しています。山形や福島、青森などでは地元産の米や果物を使ったフルーツビールや重厚なラガーが造られています。例えば青森県のイベントではリンゴを使ったビールも登場し、地域特産を生かしたスタイルが注目されています。

札幌市では夏に「サッポロ・クラフト・ビア・フォレスト」が開催され、北海道産ビールはもちろん全国や海外のクラフトビールが集まります。森に囲まれたスキー場での野外イベントなので、自然観光と合わせて楽しむのがおすすめです。

関東地方:多彩なスタイルと実験的な味わい

関東では東京都心を中心に多数のブルワリーが集まり、伝統的なラガーから果実やハーブを使った実験的なビールまで選択肢が豊富です。茨城県の 常陸野ネストビール は代表的ブランドで、郷土の柑橘「福来(ふくれ)ミカン」を使った「だいだいエール」は爽やかな柑橘香とほど良い苦味が調和した味わいが特徴です。東京・横浜のビアバーやブルーパブでは、こうした地元産素材の季節限定ビールも気軽に飲み比べできます。

また、東京では3、6月頃に国内20社以上のブルワリーが集まる「ニッポンクラフトビアフェスティバル」も開かれます。ここでは40銘柄以上の樽生クラフトビールが提供されるので、初心者でも色々なスタイルをまとめて味わえる貴重な機会です。

中部・近畿地方:地元素材と歴史が生む個性派ビール

中部地方は山岳地帯や盆地が広がり、各県で個性的なビールが生まれています。新潟の地ビールや長野のヴァイツェンなど、大自然の素材を生かしたスタイルが親しまれています(例:長野県・よなよなエールなど)。また、日本アルプスの湧き水を使った柔らかな味わいのビールも多いです。

近畿地方(関西)では大阪や京都が中心で、最近では元銭湯を醸造所に改造したブルワリーや、清酒蔵元との兼業ブルワリーが登場し、多種多様なビールが生まれています。大阪北部・箕面市の 箕面ビール は無濾過にこだわり、地元秋鹿酒造の麹米ともコラボして独自の味を追求しています。京都では伝統工芸とのコラボや季節限定ビールが多く、観光名所巡りのついでにブルワリー訪問する楽しみがあります。

中国・四国地方:地元食材と水質の個性

中国・四国地方では、瀬戸内海沿岸の柑橘類や山陰の清冽な湧水を生かしたビールが作られています。和歌山県の VOYAGER BREWING は紀州熊野山系の軟水と輸入ホップ・麦芽を用い、しっかりしたコクと飲みやすさを両立したビールを造っています。愛媛や高知では柚子やゆず皮、徳島では和三盆糖を使った独特のフルーツビールが人気です。四国観光では海鮮や郷土料理と地ビールのペアリングを楽しむこともできます。

九州地方:農産物豊かな南国のビールシーン

熊本県の 南阿蘇ビール 阿蘇レッドIPA は阿蘇産赤米と地元ビーツで赤みを出し、ほんのり甘い香りと程良い苦味が楽しめます。宮崎県の ひでじビール 栗黒 は栗を使ったスタウトで、コーヒーのような香ばしさと栗のコクが重厚な味わいを生み出しています。鹿児島・奄美大島の島バナナを使ったヴァイツェンも話題です。

福岡・天神ではゴールデンウィーク中に「九州クラフトビールウィーク」が開催され、毎年3万人以上が来場するビッグイベントです。ここでは九州各地のビールと合わせて、国産ホップや季節限定ビールなども味わえます。屋台文化の博多や熊本での観光ついでに、地元ブルワリーのタップルームを訪れるのも楽しい楽しみ方です。

沖縄地方:亜熱帯気候と地元食材を活かしたビールシーン

沖縄では亜熱帯気候と地元食材を活かした個性豊かなクラフトビールが楽しめます。代表的なブルワリーにはOKINAWA SANGO BEERや浮島ブルーイングなどがあり、シークヮーサーやパッションフルーツを使った南国らしいビールが特徴です。

那覇市では「ハイサイビアフェスティバル」が毎年開催され、県内外のブルワリーが集結。観光とあわせて現地ブルワリー巡りを楽しめるのも沖縄ならではの魅力です。

地域別クラフトビールの特徴比較

地域地理・気候・水質主なビールスタイル・味ブルワリー例イベント例
北海道冷涼で澄んだ水源ピルスナー、IPANORTH ISLAND BEER 札幌クラフトビアフォレスト
東北大河と山岳、米や果物豊富米・果実使用ビール、ラガーあくらビール(秋田)、常陸野ネスト(岩手)各県の地ビールフェス
関東大都市と農村が混在多彩なエール・ラガー類常陸野ネスト(茨城のだいだいエール)ニッポンクラフトビアフェスティバル
中部山岳地帯、盆地、米文化ヴァイツェン、ピルスナーエチゴビール(新潟)、よなよなエール(長野)クラフトビア金沢
近畿(関西)混在気候、飲食文化豊かペールエール、無濾過ビール等箕面ビール(大阪)各県の地ビールフェス
中国・四国瀬戸内・山陰の水柑橘系フルーツビール、濃色エールVOYAGER BREWING(和歌山)SANUKI BEER MEETING
九州温暖多雨、農作物多彩ラガー、ヴァイツェン、スタウトのまんばビール(佐賀)、宮崎ひでじ(宮崎)九州クラフトビールウィーク
沖縄亜熱帯、少量生産品も存在フルーツビール、ヴァイツェンAGARIHAMA BREWERY、島国ブルワリーOKINAWAハイサイビアフェスティバル

表には各地域の気候や主な味わい、代表ブルワリーをまとめました。例えば北海道は澄んだ水を生かしたピルスナーやIPAが多く、関東は都市圏らしい多様なエール類、九州は南国の果物や栗など豊富な素材を使ったビールが特徴です。

初心者の方はこの比較表を参考に、旅行やイベントと合わせて地域のクラフトビールをぜひ楽しんでみてください。

参考元:

NORTH ISLAND BEER
クラフトビール醸造所 VOYAGER BREWING (ボイジャーブルーイング)
北陸・近畿のクラフトビール12選
沖縄の地酒 ハブ酒とクラフトビールの通販|南都酒造所

sui

平成生まれのごく普通の社会人。
仕事でたまにAIと格闘(共働)しています。
お酒とコーヒーが大好きで、お酒は週3〜4でゆるっと楽しみ、コーヒーは毎日2杯でなんとか人間に戻ってます!
最近は「資格とるぞ」と言いながら、参考書にコーヒーをこぼしたり。
そんなこんなで、酒とコーヒーとAIについて発信してます。

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