転職やキャリアチェンジを考えるなら、関連資格の取得が有効です。コーヒーの知識・技術を学ぶ資格は「コーヒーの資格とは？」（基礎知識・抽出技術・焙煎など）を体系的に学べる機会となり、学習方法の一つとしても役立ちます。資格取得で深い知識を得れば、自身の好きなコーヒーの理解が深まり、日本でも評価される専門性が身につきます。
Q.コーヒーに国家資格はある？
A.ないみたい。ただし、コーヒー業界関連の協会や団体、企業が認定している民間資格がいくつかあるみたい…！
以下では、コーヒーに関する代表的な資格と、その認定団体や取得方法、学習期間・費用、活かせる職種例、対象レベルを詳しくまとめます。
コーヒー資格の比較表
費用は2025/6/2時点のものです。
| 資格名 | 認定団体・取得方法 | 学習期間・費用目安 | 活かせる職種・キャリア例 | 対象レベル |
|---|---|---|---|---|
| JBAバリスタライセンス | 日本バリスタ協会（JBA）。認定校で研修受講＋協会試験 | レベル1：認定校2日(実技・座学)・受講費約37,000円＋試験費約17,000円 | カフェ・喫茶店のバリスタ、コーヒースタッフ | 経験者向け |
| SCAコーヒースキルズプログラム（CSP） | SCA（Specialty Coffee Association）認定。バリスタ、抽出、焙煎など各モジュールを受講 | 各モジュール：数日研修。例）基礎モジュール3日コース約65,000円など | スペシャルティカフェのバリスタ、焙煎担当、品質管理（QC）、コーヒートレーナー | 中～上級者向け |
| コーヒーマイスター | 日本スペシャルティコーヒー協会（SCAJ）認定。協会主催の養成講座を受講し試験合格 | 養成講座受講料：39,000円（テキスト・講習・認定試験込）。有効期間3年（更新費10,000円） | カフェ店員・バリスタ、コーヒートレーナー、コーヒーショップ店長 | 初心者～中級者向け |
| コーヒーインストラクター検定 | 全日本コーヒー商工組合連合会（JCQA）。3級～1級および鑑定士に段階設定。講習参加または独学で受験可 | 1級例：講習会費約25,000円＋受験料5,000円＋登録料5,000円（合格後） | 喫茶店スタッフ、コーヒー販売員、企業の営業職など | 初心者～中級者向け |
| カーサバリスタ資格 | 日本能力開発推進協会（JADP）認定。キャリカレ「コーヒー＆紅茶カフェマスターW講座」受講必須 | 講座費用：通常約108,800円→WEB申込約98,800円＋資格試験料5,600円 | バリスタ、カフェ・喫茶店スタッフ、紅茶店・カフェ開業準備 | 初心者向け |
| コーヒーソムリエ | 日本安全食料料理協会（JSFCA）認定。在宅受験（在宅試験期間中に解答提出） | 受験料：10,000円（消費税込）。在宅試験のため学習期間は個人差あり | カフェ・レストランのコーヒー担当、商品開発担当、コーヒーイベント企画・講師など | 中級者向け |
| コーヒープロフェッショナル | 日本技能開発協会（JASDA）認定。通信講座「テキスト＋添削＋試験」で取得可能 | 講座＋試験：49,500円（通信教育）。最短3週間～取得可 | 趣味からのステップアップ、カフェ開業準備、バリスタ就職・転職支援 | 初心者向け |
| コーヒースペシャリスト | 日本能力教育促進協会（JAFA）認定。formie通信講座で受講し資格取得 | 月額制または一括38,500円（税込）で通信講座受講。学習期間の目安は数ヶ月 | バリスタ、カフェ店長、ラテアート指導者、食品メーカー開発職など | 初心者向け |
| Qグレーダー（Licensed Q Grader） | SCA/CQI認定の国際資格。SCAJ等主催の集中コース（カッピング研修）受講＋試験合格 | 数日間の集中コース＋試験（費用は数千ドル規模）。取得後は3年ごとに更新試験が必要 | スペシャルティコーヒーの品質管理、焙煎企業や貿易会社の品質評価、国際市場参入（Q認証コーヒー選定） | 経験者向け |
代表的な資格の特徴
コーヒーの初心者向けの資格は？
コーヒープロフェッショナル
日本技能開発協会（JASDA）認定の資格で、コーヒーの基礎知識から飲み方までを学べる通信講座です。専用テキストと利き豆キットで体系的に勉強でき、「趣味やカフェ開業、就職に活かせる」と説明されています。講座＋試験費用49,500円で申し込み、申し込みから最短3週間で資格取得可能です。
活かせる職種はカフェ店員、バリスタ、カフェ経営の補助スタッフなど。初級レベル設計であり初心者向けの内容です。
コーヒーインストラクター検定
全日本コーヒー商工組合連合会（JCQA）が行う検定で、3級・2級・1級・鑑定士の4段階が設定されています。コーヒーの基礎からブレンド、商品企画などの知識を学べ、合格者はコーヒー業界のプロとして認定されます。取得には協会主催の講習会受講（推奨）と検定試験合格が必要で、1級コースの場合は講習会費約25,000円＋受験料5,000円＋認定登録料5,000円（合格時）が目安です。
活かせる職種はコーヒー教室の講師や喫茶店スタッフ、営業職など。受験レベルは比較的広く、初心者～中級者向けの資格です。
カーサバリスタ資格
一般財団法人日本能力開発推進協会（JADP）認定の資格で、コーヒーと紅茶の基礎＋カフェ開業ノウハウを学ぶ通信講座（キャリカレ「コーヒー&紅茶カフェマスターW講座」）の修了が受験資格です。講座費用は通常108,800円（はがき申込）→WEB申込98,800円。講座を終えた後、自宅で検定（5,600円）を受けて合格すると「カーサバリスタ」認定となります。コーヒー抽出技術に加え開業知識も学べます。
活かせる職種はカフェ・喫茶店の開業準備や店長、バリスタ職など。「器具や素材付きテキスト」で初心者にも取り組みやすく、初心者向けの資格です。
コーヒーの中級者向けの資格は？
JBAバリスタライセンス
一般社団法人日本バリスタ協会（JBA）が認定する資格で、エスプレッソ抽出の基本技術と理論を修得したことを示します。認定校でのレベル1講習は2日間（座学・実技）で受講費約37,000円（税別）。講習修了後、筆記・実技試験（受験料約17,000円）に合格すると資格が得られます。
活かせる職種は主にカフェ・喫茶店のバリスタや店長などで、バリスタなど。受講にはアルバイト可のバリスタ経験等が必要なため経験者向けの資格です。
SCAコーヒースキルズプログラム（Coffee Skills Program）
世界的なコーヒー協会SCA（Specialty Coffee Association）が提供する国際資格プログラムです。バリスタスキル、ブリューイング、焙煎、センサリー（カッピング）など複数のモジュールから選択可能で、それぞれ認定トレーナーによる数日間のコース＋試験で取得します。例えば「Green Coffee & Sensory Foundation」は3日間で受講料65,000円程度。スペシャルティコーヒー業界全般で通用する内容です。
活かせる職種は先進的カフェのバリスタや焙煎工場の品質管理者、スペシャルティコーヒーのトレーナーなど。難易度は高めで、中級者～上級者向けの資格です。
コーヒーマイスター
日本スペシャルティコーヒー協会（SCAJ）が認定する資格で、深いコーヒー知識と基本技術を習得したプロを「コーヒーマン」として認めます。協会が開催する養成講座（春・秋年2回）を受講し、認定試験に合格して取得します。受講料は教材・講習・試験込みで39,000円（税込）。資格有効期間は取得後3年（更新料10,000円/3年）です。
活かせる職種はカフェ店員やバリスタのキャリアアップ、コーヒーに精通した講師や営業職、店舗運営・開業準備など。初心者でも受講可能ですが体系的な学習が必須で、初心者～中級者向けの資格と言えます。
コーヒーソムリエ
日本安全食料料理協会（JSFCA）認定の資格で、コーヒーの歴史・産地・焙煎方法・抽出技術など専門的知識とテイスティング能力を証明します。在宅受験方式で受験料10,000円。
活かせる職種はカフェ・レストランのコーヒー担当や食品開発、マーケティング、イベント企画など。内容は幅広いため、コーヒーに関心の高い中級者以上向けと言えます。
コーヒースペシャリスト
カリキュラムにはカフェ開業ノウハウも含まれており、将来自分の店を持ちたい方にもおすすめされています。活かせる職種はカフェ店員やラテアート講師など、コーヒーの専門家など。初心者～中級者向けの資格です。
Qグレーダー（Licensed Q Grader）
Coffee Quality Institute（CQI）とSCAが認定する、コーヒー品質鑑定の国際資格です。SCAJなどが主催するコースを通じて生豆評価の技術を学び、厳しい筆記・官能検査試験に合格すると取得できます。取得者はQグレーダーとして、スペシャルティコーヒーのグレーディング（品質格付け）や市販コーヒーの評価を担当します。
活かせる職種はスペシャルティコーヒー農園や焙煎工場の品質管理、コーヒー卸・輸出入企業の品質責任者など。難易度は非常に高く、実務経験がある上級者向けの資格です。
まとめ
以上のように、各資格には学習内容や難易度、活用シーンが異なります。自身の目的や経験に合わせて最適な資格を選ぶことで、カフェ店員や焙煎士、営業、カフェ開業準備など希望するキャリアへの道が開けます。例えば「初心者だから基礎から学びたい」という場合は通信教育のカーサバリスタやコーヒープロフェッショナル、「プロとして特定分野を極めたい」という場合はSCA資格やQグレーダーなどが選択肢になります。
資格取得はコーヒーの勉強方法の一つとして、自分のスキルを可視化し、転職・就職活動でのアピールにもなります。興味のある資格の公式サイトや講座情報を確認し、「どの資格を取れば良いか」「どんな仕事に繋がるか」を検討してみてください！
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